伊那市内小沢川にかかる明十橋(めいじゅうばし)の橋脚に生きていたケヤキ。伊那市長白鳥孝氏は、水も得られず、土もなく、養分もない橋脚の隙間に力強く懸命に生きるこのケヤキに強い想いを寄せていたそうです。
今からおよそ15年前、その明十橋が架け替えられることになり、切られて捨てられてしまってはいけないとの思いで白鳥市長はこのケヤキをもらい受け、自宅の畑に根付かせたとのことです。元気になったらいずれは小沢川のどこかへ移植することを考えながらも、それから10年程時が経ち、年々大きくなっていくケヤキ。大きくなる喜びを感じながらも、移転先を思案していたそうです。
そして、平成26年のたかずやの里移転改築に伴い、白鳥市長寄贈の記念樹として施設内の庭にこのケヤキも移植される運びとなりました。厳しい環境で生き抜いたケヤキは、白鳥市長のもとで養生し、今では賑やかな子どもたちの声を聴きながら、日々私たちたかずやの里を見守ってくれています。
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